全4回で完結しました「美と暮山編」。
こちらでは規格外の美女であり欧米人でもあるアンジェラという友人に焦点を当てることで、「英語と暮山編」で触れた価値観の問題同様
美との付き合い方にもまた万国共通のものはない
という事実について考えてみました。
論理の飛躍も多分に見られることは承知しておりますが、一介の日本人のひとつの見解として「そんな考え方もあるのか」といった程度に考えていただけましたら幸いです。
さて、美というのは非常に奥深く、そして暮山もまた美のとりこ(=女性)ということで、このテーマについては他にも思うところがございます。
ここからは「美と暮山」のサイドストーリーとして 美と多様性 についてお話ししていきたいと思います。
(「美と暮山編」本編はこちらから→ 美と暮山①:分別ある日本人女性が謙遜する理由 )
車社会と暮山
突然ですが、ここ中東某国は車社会です。
もとは広大な砂漠であったせいなのか、道幅が広く車線がいくつもあり、まっすぐな道が果てしなく続くような場所も珍しくありません。
道を歩く人ももちろんいますが、多くの道はどちらかというと車向けに作られている印象です。
また、規格外のお金持ちが多いせいか、日本では見かけないような高級車を街で目にする機会も多くあります。
車に全く興味がなく、高級車といえばベンツだと思っている暮山にも、名前も知らないブランドの超高級車が他の車とは全く違うということだけは一目で分かります。
車のデザインとは不思議なものだなと思っていましたが、それこそがブランド品と言われるものの力なのかもしれません。
(…とは言っても家にいるのが至上の幸せである暮山にとって、超高級車もSUZUKIの軽自動車も同じ車であり、どちらもそれ以上でも以下でもありませんが。)
タクシーと暮山
暮山はペーパードライバーかつ車の運転の才能に全く恵まれない女なので、事故を恐れて中東某国でも運転はしておりません。
そのため、外出する際はタクシーか公共交通機関を利用することになります。
ここ中東某国のタクシー料金は日本と比べると相当お安いのですが、運転の荒い運転手さんが多くいらっしゃいます。
さらに外国から中東某国に来たばかりで道があまりよく分かっていない場合も多く、それだけならまだしも、なぜか
分からないのに分かったふりをしてくれる困った運転手さん
もわりと多くいらっしゃいます。
そうなると暮山は自分のスマートフォンでGoogle先生に道を尋ねつつ、
ぁ、次の信号で右に曲がってください。
とか
(さっきの道曲がるんだったけど…めんどうだから)
もうここで良いです、降ります!
とか
荒い運転に揺れる車内で、財布の中の小銭をかき集めつつ指示を出すというマルチタスクをこなす羽目になるのです。
日本のタクシーよりだいぶお安いとはいえ、快適とはほど遠い移動手段です。
(最近はアプリでタクシー料金の支払いや予約ができるようになり、随分と便利になりました。
暮山のようにマルチタスクに辟易したお客さんの心の叫びがタクシー会社に届いた結果なのでしょうか。)
公共交通機関と暮山
その点、公共交通機関であれば道筋や行き先を間違えられたりすることはまずありません。
事前にきちんと行き先を確認しておけば、黙っていても目的地周辺まで連れて行ってもらえるのです。
料金もあらかじめ決まっているので、支払い時に小銭がなかったらどうしようという不安に駆られて何度もお財布をのぞきこむ必要もありません。
しかもタクシーよりお安い料金で利用できます。
しかし公共交通機関の良いところはこればかりではありません。
当然のことですが、公共交通機関は暮山以外にも様々な人が利用します。
お金持ちたちはマイカーを利用する傾向にあるため、主な乗客は外国からの労働者たちです。
(ちなみに中東某国は非常に治安が良く、女性一人での公共交通機関等の利用も安心なのです。)
暮山はひとりぼーっとしながら、世界中の色々な国からやってきた実に多種多様な乗客たちを眺めるのが大好きなのです。
(次の記事はこちら→ 美と暮山 サイドストーリー② )
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