謝罪と暮山③:VSスーパーのレジで割り込みを仕掛ける客

前回までのあらすじ

謝罪の言葉など存在しないかのような世界・中東某国。

日本と同等のサービスなど期待してはいけないこの国で、暮山はつい苛立ちを覚えバトルを繰り広げてしまうこともあると言う。

前回の記事ではオーダーミスをめぐるカフェの店員さんとのバトルの様子を紹介した。

イライラスイッチが入った暮山は風の谷のナウシカに登場する王蟲に豹変・誰にも止められない状態になってしまうのだが、怒りが収まると直後から一人反省会を始め、自身の行動を悔いる。

そんな暮山を、その場にいた心優しい友人たちはただ慰めてくれるのであった。

さて、今回は…?

 

(「謝罪と暮山編」初回記事はこちらから→ 謝罪と暮山① )

(前回の記事はこちら→ 謝罪と暮山② )

 

バトル2:必殺割りこみ人vs暮山

今回の直接のバトル相手は、サービス業に従事する方ではなく、暮山と同じ立場である他のお客さんです。

(注:前回に続きバトルのお話ではありますが、暮山は決していつもこんな風に争いの渦中にいるわけではございません。

ここにご紹介する以外では、バトルというと夫もしくは小型の虫たち相手のものくらいです。(多分))

 

暮山はその日、じき日本に帰国する友人とカフェで会っていました。

中東某国で会えるのはもう最後ということで十分に別れを惜しんでから、それぞれの家路につきます。

暮山は晩ごはんの材料を調達しようと、帰り道でスーパーに寄ることにしました。

夕方のちょうど良い時間だったため、スーパーはかなり混んでいます。

暮山は冷蔵庫の中身を思い出しつつ、野菜コーナーに向かいました。

 

中東某国のスーパーの野菜コーナーは、日本のスーパーとは少し違います。

こちらでは野菜は主に量り売りされていて、以下の手順に沿って買う流れになります。

 

  野菜購入3ステップ@中東某国  

  1. 自分で野菜を欲しい分量だけ、種類ごとに透明のビニール袋に入れる
  2. 野菜コーナーのレジで一袋ごとに計量・金額のラベルを貼ってもらう
  3. 出口付近のレジで支払い(他の商品もあればまとめてお会計)

 

一人暮らしの人も大家族の人も、それぞれ心地良い分量で野菜が買えるのがこの方式のメリットです。

ただし、この手順だと日本では不要であることの多いステップ1&2が追加される分だけ、少々めんどうに感じられるという面もあります。

 

この日も暮山はお目当ての野菜を手に入れると、まずは計量・ラベル貼り用のレジに向かいました。

夕方のスーパーのレジはやはりかなり混んでいて、長蛇の列ができています。

暮山はごく少量の野菜を2種類買いたかっただけなので、長蛇の列を見て少し気が滅入りましたが、仕方なく最後尾に並びました。

 

並ぶこと数分、ようやく次の次で行列から解放される…と思っていたら、前の人がやけに列をつめていることに気がつきました。

ふと気づくと、暮山の斜め前・列からやや外れた場所に、こちらを向いて女性が立っています。

手には野菜が入っているらしきビニール袋…。

 

!!さてはこの女性、割りこみを目論んでいる…!?

 

暮山の前にいるお客さんは、この女性から放たれる割りこみの気配を敏感に感じ取ってさりげなく列を詰める戦略を取っていたのでしょう。

暮山も素知らぬ顔をして列をつめようと一歩踏み出したその時、この必殺割りこみ人が暮山に言いました。

 

すみません、私、3袋しかないので順番を譲ってもらえませんか?

 

・・・?

 

突然の事態に遭遇し、暮山の脳内には様々な思いが去来しました。

 

3袋しかないと言ってるけど、暮山なんて2袋しか持ってないです。

 

それでもきちんと数分間、長蛇の列に並んで待っていた順番をなぜあなたに譲らねばならんのでしょうか…?

ここがお手洗いで、どうしても体調が悪いというのならまだわかるけれど、ここはお手洗いじゃないし…。

暮山の後にもたくさんの人がみんな順番を待って列に並んでいるのに、この人はなぜ自分だけ並ばずに済むと思っているのか?

 

VIPなのか??

 

ここで暮山のイライラスイッチがON

 

イヤです。

どうしてあなたに順番を譲らなきゃいけないのですか?

私だって2袋しかないのにずっと並んでたんですよ。

 

みんな列に並んでるんだから、あなたも並ぶべきです!

 

 

王蟲再来@スーパー野菜コーナー。

気のせいか他のお客さんの視線も感じます。

 

でも暮山、間違ったことは言ってない!!!

 

というかレジ係のお姉さん…

あの、頼むから早くしてください。

 

一刻も早くこの場から立ち去りたいんです…!

 

怒りは収まりきらないものの、早くもいたたまれない気持ちになる暮山。

必殺割りこみ人は、暮山の分の野菜を計量し始めたレジ係のお姉さんを見ます。

するとお姉さんは言いました。

 

私はどちらでも良いですから。

自分でお客様に聞いてくださいよ。

 

……いやいやいや、そりゃないですよお姉さん…。

ここはアナタが管理すべき領域じゃないのかな…?

必殺割りこみ人に(少量しか持っていないという以上の)相応の理由があるならどこかのタイミングで列に入れてあげれば良いし、そうでないなら一言、並べと言ってあげれば済む話。

誰も並びたくて並んでるわけじゃないのですよ。

お客さんがそれぞれで対処して割りこみできちゃうなら、みんながそれやりはじめて収拾つかなくなるでしょ!!?

だって、それがまかり通るのなら真面目に並ぶ人間はただのおバカさんってことですよね!?

 

イライラスイッチ発動中の暮山、今度はお姉さんにこう言いたくなり、喉元まで言葉が出かかりました。

しかし結局、暮山は何も言わずにラベルを貼ってもらった袋を持ち、その場を立ち去ることにしました。

 

 

(次の記事はこちら→ 謝罪と暮山④ )

 

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