謝罪と暮山④:列を割り込みする客への自己主張は不当なのか?

前回までのあらすじ

謝罪の言葉など存在しないかのような世界・中東某国。

日本と同等のサービスなど期待してはいけないこの国では、普段は仔羊のようにおとなしい小心者の暮山もつい苛立ちを覚えバトルを繰り広げてしまうこともある。

オーダーミスをめぐるカフェの店員さんとのバトルに続き、前回記事では夕方のスーパーで必殺割りこみ人と化した他のお客さんとのバトルの模様をお伝えした。

必殺割りこみ人を野放しにするレジ係のお姉さんにも怒りの矛先を向ける暮山だが、喉元まで出かかった言葉を飲み込みその場を立ち去ることにしたのであった。

 

(「謝罪と暮山編」初回記事はこちらから→ 謝罪と暮山① )

(前回の記事はこちら→ 謝罪と暮山③ )

 

バトル2:必殺割りこみ人vs暮山(続き)

ここがもし日本であったなら、やはりレジ係のお姉さんにお話するのが良かったと思います。

(ただし、話し方やトーンは検討の余地ありですが。

怒りに駆られた王蟲状態で物を言っては、ただのクレーマーになってしまう危険があります。)

 

しかしここは中東某国。

日本での常識は通用しない世界なのです。

お客さんが真面目に列に並んでいようが必殺割りこみ人に変身しようが、また割りこみ人のせいで真面目に並んでいるお客さんがどれだけ余計に待たされようが、レジ係のお姉さんのお給料は同じなのです。

お姉さんの仕事は野菜を計量してラベルを貼りお客さんに返すことであって、お給料はその仕事について支払われています。

従って、お客さんの列は目の前にあるものの、そこで起こる問題の対処は自身の業務範囲外である、という考え方なのでしょう。

イライラスイッチの入った暮山がいくらわめき散らしても、きっとお姉さんには何ひとつ理解してもらえないのです。

なぜなら仕事に対する根本的な考え方から違うのですから。

 

斬っても無駄なものは斬るまい…。

 

ルパン三世に出てくる石川五ェ門の気分でかっこよく去ろうとしたその時、暮山はとんでもないものを見てしまいました。

なんと暮山のすぐ後ろに並んでいたおばあさんが、割りこみ人の求めに応じて順番を譲ってあげているのです。

 

!!!(声にならない叫び)

 

非常に不本意ながら暮山はその晩、野菜コーナーで突然わめき散らしたイジワルな東洋人として、その場にいたお客さんたちの食卓の話題に上ったことでしょう。

 

ちなみにこの後、缶詰のコーナーなども物色してからお会計をしようとレジに向かう途中、例の必殺割りこみ人の女性が暮山の少し前にいるのを発見してしまいました。

他のお客さんの視線を集めてまで野菜コーナーでの順番を死守したというのに、結局最後は彼女に順番を抜かれてしまったわけです。

気まずさから彼女に存在を知られたくない暮山は、少しの間レジ近くにあった特売のキャノーラ油の山の陰に隠れてやりすごすことにしました。

別に悪いことは何もしていないはずなので、堂々と彼女に発見されれば良かったと今では思います。

 

後日この一部始終をこちらにいる日本人の知人に話してみたところ、彼女もまたスーパーで必殺割りこみ人に遭遇したことがある、とのことでした。

(さすがに同じ人物ではないと思いますが…まさか…という思いも拭い去れません。

真相は闇の中…。)

知人は暮山の後ろにいたおばあさん同様、仕方なく順番を譲ってあげたそうです。

暮山がバトルを繰り広げた話には驚きを隠せない様子でした。

 

暮山、物心ついたときからおとなしく無害な人間と評されて生きてきたはずなのですが、もしかして中東某国に来て凶暴な人間へと変化してしまったのでしょうか。

しかし一方で、自分に非がないと思うとき、筋が通らないと感じたときにははっきりと自己主張すべきではないかとも思うのです。

(オーダーミスも割りこみも、そんな大層な話ではないぞと言われてしまえば全くその通りです。

妄想人間なので何事も大げさに捉えがちなのは否めません。)

 

次回は日本と中東某国のサービス業の両極端な対応について検証しつつ、客側の態度についても深掘りしたいと思います。

 

 

(次の記事はこちら→ 謝罪と暮山⑤ )

 

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